橋本建築設計
2012年12月3日

建て方〜サッシ取付け

「堀金の住宅」は、先週末建て方と上棟式を終え、そのままサッシ取付け、屋根や外壁下地を張るところまで工事が進んでいます。

 

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床面積が70㎡ちょいの住宅としては小さいサイズで、しかも長方形・総2階の建物だけに、さすがに出来上がるのが早いです。出来るのが早いと言うことは大工さんの手間も少ないわけで、ローコストで建物を造るにはいかに人件費を少なくするか、というところもポイントになってきます。今回あちこちでその為の工夫をしており、なかなかのローコスト住宅になっています。

 

まぁ工夫と言っても、大工手間を減らすには、実は設計者は何もしないのが一番だったりするんですけど。というのも、大工さんにはその大工さんのやり方と言うのがあって、いつもの慣れたやり方をしてもらうのが一番早いです。今回は細部の見え方(いわゆる収まり)はほとんど大工さん任せで、一応私のほうからは「出来ればこうしてもらえるとうれしいな」とお願いしてる程度です。また、仕上げ材についても、予算内に収まることが優先で、お施主さんのご要望を受け外観や内装などをだいたいこんな感じにしたいなぁ、と言うことを伝えただけ、後は工務店さんにに任せてあります。

 

じゃあ私は何をしたのかって?

 

もちろん、お施主さんと何度も打合せを重ね、基本的なプランを作りました。そして、柱の位置や梁の大きさ、基礎の形状など建物の骨となる部分を決めました(もちろん構造計算をして)。他には確認申請を出して・・・、他には・・・。文章にするとこれだけしかしてないですね。

 

収まりや仕上げにこだわりがないわけではないですが、今回は「とにかくローコスト」ですので、私は基本的なことを決めるだけで後は工務店さんにお任せです。

 

収まりや仕上げなどにこだわりがない一方、建物内の雰囲気というのか居心地の良さみたいなものには多少こだわりがあります。

 

この建物の場合は「高さ」にはかなりこだわりました。スタートが「回りの木々に埋もれるような目立たない建物」でしたので、建物の形をシンプルにするだけではなく、建物自体の高さも抑えてあります。

 

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これは2階の写真ですが、天井の一番低いところは1.9mちょいしかありません。そこから屋根を支える「くの字」をした梁が下に出ているので、梁の下は1.7m程度しかなく、成人男性なら頭があたってしまうぐらいの低さです。また2階の床自体も、例えばハウスメーカーが作る住宅よりも50cmほど低く、トータルではかなり背の低い建物になりました。

 

ちなみにこの写真、左が南側で大きな窓と吹抜けがあり、この吹抜けに面したこの場所がリビングになります。ダイニングやキッチンは1階にあり、リビングが2階にあるちょっと変わったプランですが、この2階、数字だけ見ると天井が低いと感じる方もいるかもしれませんが、代わりに南側に大きく窓を取り、また、構造に工夫して柱や壁をなくしてありますので、天井が低いおかげで空間的には広く感じることができます。ここにソファを置き、ソファに座ったときちょうど良いと感じる高さです。

 

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南側からの写真。

 

先週の雨でキレイに色づいていた葉がすっかり落ちてしまいましたが、建物南側には春に植えた庭木と敷地外には桜の木があり、葉が生い茂る季節にはすっぽりと木々に埋もれてしまう予定です。